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「自白」

守 大助

2006年11月18日


 初めまして。私は仙台北稜クリニック事件(筋弛緩剤事件)で冤罪に問われている守大助です。

 私はやってもいないことを認めました。これが恐ろしい殺人事件になると思いもしなかったし、まして5年以上も世間から隔離される生活をするなんて全く思いも、考えもしませんでした。

 私の父親は宮城県警察本部・警察官です。(今年3月定年)

 小さい頃から、警察官という仕事を知っているつもりでした。

 捜査して、ちゃんと両方から話を聞いて調べる、そして逮捕するんだとばかり思っていました。

 私が「自白」したという件は、11歳女児の件だけ。

 平成12年10月31日に入院して急変した患者です。

 対応したのは半田郁子医師と、結婚を約束して一緒に生活していた彼女である看護婦と私です。

 急変原因が分からないが、植物状態になってしまったのは、半田医師のラリンゲルチューブ挿管のミスでした。

 この事は間違いない事実です。私も彼女も見ている介助しているのです。だから私たちは、患者の家族が北稜を警察に訴えたと思っていました。患者の両親は医師と看護婦ですので当然だろうと思っていた。

 平成13年1月6日に婦長と刑事2名が来ても、ドキドキとかなかった。父の同僚なので親近感を私は持ってた。

 ”A子ちゃんのことで今日は2人に話を聞きたい”と、私たちは協力しましょうと、ミスしたことを伝えようと確認したのです。

 2人は別々に移動したのですが、私が疑われていると思えなかった。

 地下の狭い取調室で担当のS刑事から、”急変原因を知っているのはお前だ”とガンガン言われるのです。

 私は急変原因なんて分からないこと、事実をありのまま伝えた。

 挿管ミスで現在の状態になったことをです。全く私の説明聞こうとしない。ポリグラフ検査を受けさせられ、直後からは ”お前がやってるんだ”と怒鳴って言ってくるのです。

 私には現実感がないのです。撃たれた・刺されたとかというのがあればまた違うのだが。病院で急変・亡くなるというのはおかしいことではありません。なのでいくら”お前だ” ”マスキュラックスで”と言われても結び付かないんです。

 怒鳴ってガンガン言われるのが嫌になった。彼女も私と同じように調べられていると思うとかわいそうだと思ったんです。女性ですから。S刑事にいくら知らない、分からない、やってないと言っても聞いてもらえず、急変した時にいた者がやったのかとも言いしまいには”お前じゃなければ彼女を逮捕する”と言うのです。

 もう私はかんべんしてほしいと思った。だんだん怒鳴られていると、処置の時間違ったのかと思うようになり、確認ができないので判断もできなくなった。”どうせやってもいない事ですので調べれば分かる”と思ったんです。刑事が半田にも聞くだろうと思った。

 私は怒鳴られるのに耐えられなくなってしまい ”間違って注射した”と。しかしSは違うと。分からないと言うと、アドバイスくれるんです。その時なんかしていただろうと。

 こうして点滴へ入れたという文ができたのです。

 これが自白と本当に言えますか。私は方法を知らないです。

以上

**************************************
□北陵クリニック事件被告の手記 [アノヒニカエリタカ]

 http://blog.so-net.ne.jp/kadenkozo/2005-06-14

北陵クリニック事件被告の手記 

 仕事の合間に立ち寄った書店で、きょうもまた、興味深い本を見つけ購入した。タイトルは「僕はやってない」。2000年に仙台の北陵クリニックで起きた筋弛緩剤投与による殺人未遂事件に関するもので、2001年1月に逮捕された守大助被告が拘束中に綴った手記である。

 2003年3月の初公判で、守被告は無期懲役を言い渡されたが、ボクはこの事件について当初から非常に多くの疑問を抱いていた。要するに「冤罪」ではないかと。新聞、週刊誌、テレビ、インターネットなどあらゆる情報をかき集めてみたものの、肝心の「証拠」と「動機」がどうやっても見えてこないのだ。
 しかし、守被告が冤罪だったとして、別の犯人像が浮かんでくるわけでもなく、また、仙台地裁の初公判で有罪(無期懲役)となったことなど、「冤罪」だと断言できる証拠が見当たらないのも事実だが・・・。
 仮に「冤罪」だとすれば、非常に巧妙に仕組まれた完全犯罪ということになるが、この手記を半分ほど読んだところで、朧気(おぼろげ)ながら、その黒い陰が見えてきた。

 北陵クリニックは、半田康延・東北大学教授が実質的な経営者で、半田氏の妻・郁子医師が副院長を務めていた。同病院は赤字経営で、半田教授に誘われ同病院に勤務することになった守被告の待遇は、当初聞いていた話より悪い待遇となった。また、郁子氏は患者に対して、直ぐに入院を勧めるような言動を繰り返していたという。それほど経営は苦しかった。

 守被告が逮捕される直前、最初に任意同行を求められた日に、同被告は辞表を提出している。これは赤字経営を理由に半田教授に頼まれたため。辞表を提出した日、守被告は身の回りの整理のため、病院で後片付けを行っている。その中で、不必要な使用済み薬品の破棄も行おうとしていたのだが、結局これが証拠隠滅を図ったということで、逮捕につながった。しかし、辞表を提出した日に、半田教授、郁子氏、婦長、主任が薬庫と薬局の間を何度も往復している姿が目撃されている。
守被告は、この著書の中で「ドクター郁子が怪しい」と明言している。しかし郁子氏、半田教授らが容疑をかけられることはほとんどないない。そう考えると、やはり犯人は守被告、と言いたいところだが、北陵クリニックという病院の実体を見れば、その裏側が推測できる。

 北陵クリニックは小さい病院ながらもFES(機能的電気刺激)治療に関する東北大学の研究室という位置付けでもあり、その権威が半田教授だった。また、経営母体である「医療法人陵泉会」の理事にはそうそうたる顔ぶれが並ぶ。東北電力の明間輝行会長、七十七銀行の丸森仲吾副頭取(いずれも当時)、河北新報の佐藤剛彦代表取締役、宮城県医師会の安田恒人会長、仙台弁護士会会長、日弁連副会長をつとめた勅使河原安夫弁護士など。東北地方の著名な財界人がバックアップしていたのである。
 これだけの名だたる財界人のバックアップを受けた病院ならば、警察や裁判所を動かすことも容易い・・・と、うがった見方をしてしまうのはボクだけか。何かしらの権力や圧力が動いていそうな気がしてならない。少なくとも、守被告の犯罪であることを証明するよりも、冤罪であることを証明する方が、遙かに簡単だ。

 ただ、手記を読んでみて、疑念はさらに深まり、自分の中で「冤罪」の可能性はより高まったのは確か。手記内容の信憑性を度外視しても、言えることは、「やっていない」という“ウソ”を毎日人間は書き続けられるだろうか、ということ。この手記は日記をほぼそのまま再現しているというが、毎日の日記で必ずどこかに「僕はやっていない」という言葉が出てくる。もし、それがウソ、つまり容疑が真実だとしても、ウソの証言を毎日書き続けることは、普通では考えにくくないか。本当に「やっていない」から毎日書き続けられる気力を持てるのではないか。

 まだ手記は半分ほどしか読んでいないが、今月にも守被告の弁護団が裁判所に提出している「1審判決の事実認定には重大な誤認がある」などと主張する件の控訴審が始まる。それまでにはなんとか読破し、この事件についてもう少し注視してみたい。


▽この記事に対するコメント

 私も守大助被告が綴った手記「僕はやっていない」を読みました。また、ネットで公開されているテレビ朝日の「ザスクープ」のバックナンバー(2002年2月16日放送分)も見ました。
 私は、いわゆる「北陵クリニック事件」は、100%えん罪であり、犯人は半田郁子副院長であると思っています。
 多分、仙台高裁では逆転無罪の判決が出るものと思っています。
 そして、半田郁子と協力者達(彼女の夫と、裁判でうその発言をした看護婦)は、一生涯自分たちが犯した犯罪が、いつ暴露され己が殺人罪で逮捕されるかもしれないという悪夢から逃れられなくないでしょう。
by スパイラルドラゴン (2005-07-11 11:12)


恐ろしいですね。小児科医として勤務しています。
http://www.minamitohoku.jp/mi namitohoku/sinryoukamoku.html
by 半田郁子は南東北病院に今も勤務 (2006-03-23 11:17)


岩上安身氏の記事を調べていたら、ちょうど先日高裁判決の出た事件の記事がありました。
読んでみましたが、これが事実であるなら、事件そのものがでっち上げですね。
http://www.hh.iij4u.or.jp/~iw akami/past.htm
by katsu (2006-03-30 20:43)


初めまして。
「『やっていない』という“ウソ”を毎日人間は書き続けられるだろうか、ということ。」についてのご指摘、なるほどと思いました。ノートに繰り返ししたためられた「やっていない」という守被告の悲痛な叫び…一方では、真相を知っている筈の病院関係者は口をつぐみ、黙して語らず。そしてあらゆる権力を利用して、“何かを”隠ぺいしようとしている陰の張本人。一人の人間がまさに闇に葬られんとする構図ですね。
by 木曜の女 (2006-04-14 17:00)


 私は、一審の判決文を読んで至る所に疑問や矛盾点があることに驚きました。
 判決文では「北陵クリニックでは、平成9年7月ころまでは、常駐の薬剤師が薬剤の管理を行っていたが、その後は、薬剤師を置かなくなったことから、薬剤を正規に管理する者がいなくなり、・・・・なお、薬剤師がいなくなってからは事務長が薬剤の管理を行うようになり、各年度末に実地棚卸しを行って、毎年3月31日時点でのマスキュラックスを含む各薬剤の在庫を確認していた。」
 ところが、平成13年1月17日国、宮城県、仙台市により北陵クリニックに対し薬事法に基づく立ち入り検査が行われた結果次のことが記載されていました。
(2)管理体制について
   事件前の毒薬等の管理責任者は院長であるとのことであったが、院   長は非常勤であったため、内部で管理分担等について取り決めておら  ず、少なくとも実質的にな管理は不十分であったと考える。また事件前  は毒薬等の定期的な在庫数量等の管理も行われていなかった。
   なお、、事件後は、常勤の院長が毒薬等の管理にあたっているとのこ  とであった。
 この様に、判決文は国等による立ち入り検査の結果と明らかに矛盾しているのです。
by 私も冤罪だと思いました。 (2006-07-21 08:30)

http://www17.ocn.ne.jp/~kyuuenka/sub001.html

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